また世の中からジムが減る。運動するほうのジムではなく、ポケモンジムの話である。ジムやポケストップとなっていたマツモトキヨシが2022年1月1日をもって、スマホゲーム「ポケモンGO」のスポンサーを降りることになった。
ポケモンGOは2016年にリリースされ、幅広い年代に愛されている位置情報ゲームだ。リリース当初は、私もミニリュウなどのレアポケモンを求めて足が棒になるまで歩いたものだ。今回はゲームを楽しむうえで欠かせない、ポケストップが減少してしまう件について触れたい。
ポケモンGOはゲーム内でアイテムをゲットしたり、レアポケモンをゲットするためにジムやポケストップと呼ばれる場所が存在する。マツモトキヨシは2019年の6月からNianticとパートナーシップ契約を結んで、グループ店舗などをこのポケストップとして展開していた。その数、なんと約1700店舗…。それが今年いっぱいで終わってしまうというのだから、世の中のポケモンGOを楽しんでいるポケモントレーナーたちは悲痛の叫びをあげている。私もそのうちの一人だ。
SNSでは「ジムが一気になくなる」「また撤退か…」といった声が散見できた。また撤退というのは今年に入ってマツモトキヨシと同様にジムを撤退する企業が多かったからだ。今年の2月にはイオン、10月にはセブン-イレブンが撤退しており、身近なジムがどんどん少なくなっているからだ。私はよく休日にイオンに行っていたため、レイドバトルでラティオスを捕まえたのが良い思い出だが、今となってはそれも叶わない…。
マツキヨも同様である。職場の近くのマツキヨまで、昼休憩の時に伝説ポケモンを求めてよく足を運んだ。私の青春の一部とも言ってもよいだろう。だが、もうマツキヨに伝説ポケモンを求めて歩くこともできなくなるのだ。
しかし悲劇の叫びと同じくらい、感謝の声もあった。「近所にあってくれてありがとう」「いつも便利でした」など悲しみながらも受け入れている人も多かった。その気持ちは私も同じだ。今年はイオンやセブン-イレブン、そしてマツモトキヨシがジムとしての役割を卒業したが、新たにファミリーマートやドン・キホーテ、はなまるうどんなどがスポンサーとしてジムの役割を引き継いでいる。
別れがあれば、新しい出会いがあるものだ。私自身も前を向こうと思う。マツモトキヨシに変わるスポンサーが新たなジムを立ち上げてくれることを願っている。さぁ、悲しみに暮れているトレーナーたちよ、新たな一歩を踏み出そう。
元旦までにはまだ時間がある。最後にマツキヨでポケストップをまわしてみよう。
いつの日かまた会えることを楽しみにしながら…。ありがとう、マツモトキヨシ。
それでは、また。